眼精疲労

眼精疲労とは

目が疲れる、目が痛いといったことは、誰でもよく経験します。でも、その多くはしばらくたつと忘れてしまいます。しかし、ときには症状がいつまでも続いたり、からだに悪影響が出ることもあります。医学的にこのような状態を「眼精疲労」と呼び、単なる目の疲れである眼疲労や疲れ目と区別されています。

眼精疲労は、何かしらの対策をしたり、仕事や環境を変えるといった変化がない限り、自然に治ることはありません。いつまでも不快な症状が続き、その症状によってさらに状態を悪化させることもあります。さらに、目やからだの病気が背景に隠れている可能性も考えられます。そのため、ただの目の疲れと軽く考えず、なるべく早く専門医の診察を受け、対策を立てましょう。

症状

目が疲れる、かすむ、ぼやける、充血する、目が重い、目が痛い、まぶしい、しょぼしょぼする、涙が出るなど。
体の症状としては、倦怠感、肩こり、めまい、頭痛、吐き気などがあります。
原因
目の使い過ぎと環境
VDT作業やスマートフォンなど社会のIT化で、目にとって過酷な環境となっています。いろいろな原因で眼精疲労は起きますが、目の使いすぎというのが1番の原因です。
目の病気
◉近視・乱視・老眼など
視力の低下やコンタクトレンズ、メガネがきちんと自分に合っていないと眼精疲労が起こることがあります。目を凝らして見たり、しっかり見ようと首が前に出た姿勢となり、その結果、目が疲れてしまったり、首や肩が凝ってしまったりします。
また、40代半ばから60歳にかけて急速に老眼が進むのですが、これは眼精疲労の患者さんの年齢層のピークと合致しており、眼精疲労の大きな原因が老眼であることが分かります。
◉ドライアイ
眼球の表面(角膜や結膜)が乾燥する病気です。目を酷使することでなりやすく、眼精疲労を伴うことが多いです。
VDT作業やスマートフォン使用時には、極端にまばたきが減るため、ドライアイになりやすくなります。
◉緑内障・白内障・眼位異常など
緑内障は進行すると視野障害や視力が低下します。また、緑内障の一部のタイプは眼圧が急に上昇して眼痛や頭痛を起こすことがあります。
白内障も進行すると眩しくなったり視力が低下したりして、その結果、眼精疲労を起こします。
両眼の視線が外側にずれている間歇性外斜視などでは、左右の視線を合わせてものを見るのに努力が必要なため眼精疲労を起こします。
精神的ストレス
ストレスが高血圧や血行障害、胃潰瘍などの病気を引き起こすように、眼精疲労も引き起こされる可能性があります。

対策と治療

(1)目の病気の有無を検査する
ドライアイや白内障、緑内障などの病気があれば治療して下さい。原因不明の眼精疲労の場合、ビタミン製の点眼で細胞の新陳代謝を助けることで症状が改善することもあります。
(2)コンタクトレンズやメガネをチェックする
コンタクトレンズやメガネが自分にきちんと合っているかどうかを確認して下さい。老眼の場合は、近用と遠近用メガネを使い分けると有効な場合があります。
(3)環境を改善する
パソコンを使用する際に照明の明るさに注意したり、外光の量もブラインドなどで調整しましょう。
少し見下ろすように画面の高さを決め、目からキーボードや資料、画面の距離が同じになるようにすると目が疲れにくいです。また、空調などの風が直接当たるとドライアイになりやすいため注意してください。
VDT作業は1時間ごとに5~10分の休憩をしましょう。作業中、集中するとまばたきの回数が減りがちです。意識的にまばたきをするようにしてください。
(4)温冷リフレッシュ
目の周りを温めたり冷やしたりしてリフレッシュしてください。血行が改善されることで目の疲れをやわらげることができます。
また、スポーツや趣味を楽しむなどストレスを発散するように心がけましょう。

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