鍼尖

鍼尖とは

鍼尖(しんせん)とは針先の形状のことです。
 
鍼尖の形には5つの種類があります。

 

スリオロ形

鍼体の途中より徐々に細くしたもので鉄鍼が用いられており、御薗意斎が大成させた打診法に広く使用されました。

 ノゲ形
撚鍼法で使われていた形の鍼。
鍼尖の上部約1.5㎝ぐらいのところから細くしたもので、鍼の刺入技術が発達途中のものでは疼痛を与えやすいです。

 卵形
鍼尖が卵のように丸味をおびており、そのため曲がりにくいが刺入しにくく、刺入時に鈍痛感を与えやすいです。

 松葉形(まつばがた)
鍼尖の少し上から細くしてノゲ形に丸みを持たせたもので、弾入用で刺入しやすく疼痛も少ないのが特徴で、現在多く使われている鍼です。

 
 柳葉形(やなぎばがた)

撚鍼法で使う鍼。松葉形より少し先が尖ったものです。
 
先が鋭い順に並べると、
スリオロシ形→ノゲ形→柳葉形→松葉形→卵形
となります。
柳葉形が、切皮時と刺入時のやりやすさでバランスがとれており、最近では一番使われている針の形です。

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