効果
美容鍼はほとんどの皆さんがご存知のとおり、顔に鍼をするものです。それにより、組織や細胞の活性化、血流、リンパの流れの改善を期待できます。またその効果は、顔だけではなく、体全体に効果があるのです。肩こり、足のむくみ、胃や腸の健康増進などがその例です。また鍼では深いところにまで刺激を与える事ができるので、より高い効果をうみ、なおかつより早いい効果を出すことが出来ます。
肌への効果
肌のハリや弾力性を保つためには、コラーゲンやエラスチンが必要です。肌に小さな傷をつけると、それを回復させようとする力が向上します。これを自然治癒力と言います。その修復する過程でハリや弾力性を保つためのコラーゲンやエラスチンが生成されるのです。この時キズをつける部分は真皮の部分です。因みに真皮は表皮、皮下組織の真ん中に位置します。

筋肉的な作用
肘をついたり、日常的な食事などの噛むクセなどで筋肉はよく使われるところと使われなところがでできます。そうすると筋肉が硬い部分が出てきます。その緊張を緩ませるのにとても効果的です。硬い部分は交感神経が優位になっているところです。
交感神経が優位になっていると筋肉が硬くなるだけでなく、血液の流れも悪くなります。そうなるとお肌にも栄養が行き渡りづらくなり、よい状態から遠ざかってしまいます。そこに鍼をすることで交感神経の活動が抑制され、筋肉も適度にほぐれ、血流も良くなります。そうなるとより良い肌の調子に近づいていきます。
しかも血流が良くなることで筋肉が衰えにくくなるという効果も期待できます。
それにより、筋肉がお肌を支える力も衰えにくくなり、たるむのを防ぐ事にもなります。
効果の持続時間
基本的に施術を受けたあとの効果は1〜2週間ほどです。
その場で効果が現れ、即効性が認められる部分もあります。肌のハリが良くなりリフトアップされたり、血流が良くなり小顔になる効果が施術後直ぐ認められる所もあります。回数を重ねるごとに、施術の効果はさらに高まり、持続時間ものびていきます。
なので、施術効果が見られなくなる1〜2間前にもう一度施術を受けられるのが望ましです。
お肌の好転反応
好転反応は鍼や灸の施術により、いい効果の前に一時的に悪くなったように見える事です。あかみ、発疹、ダルさなどが症状の特徴です。これは細胞にたまった悪いものが表面に出でくることで起こると言われています。
これはお肌がターンオーバーすることで落ち着いていき、よりよい方向になっていきます。
人のターンオーバーの期間は人によって違いますがおよそ28日~56日です。年齢が若い人ほどターンオーバーの期間は短く、早く新しい細胞に変わっていきます。
加齢と共に新しい細胞に生まれ変わるスピードは落ち30代~40代は45日程度はかかると言われています。これが年齢を重ねるほどにより新陳代謝がおち、ターンオーバーする期間が長くなってしまいます。
表皮の基底層と言われる部分で新しい細胞が作られ、それが上に上がっていき角質となって剥がれおちる一連の流れがターンオーバーです。
デメリット
鍼灸はほとんど副作用がない方法です。薬や外科的な施術を用いないため、身体的に深刻なダメージを与えることはまずありません。体にとってはとても優しいものです。しかし少しリスクはあります。
内出血
鍼をカラダに刺し、小さなキズをつけることで効果を出す治療法なので、出血や内出血を起こす可能性はあります。また、血管の栄養不足などで血管の弾力性が失われていた場合、より起きやすくなります。
しかし、内出血自体は数週間で消えてなくなるので跡が残ることはありません。
鍼での内出血をした直後はしっかり抑えて出血を防ぎます。またある程度日にちが経った後は温めて、血流を良くし、血管外に漏れ出た血液を早く回収されるよう促します。
好転反応の代表的な症状
先ほども少し説明しましたがデメリットの一つに好転反応があります。
かゆみがおきる、熱が出る、体がだるくなる感じ、眠くなる、ニキビやふきでものが出るなど、体にさまざまな反応がおきます。
鍼灸をしたからといって必ずしもこのような症状が出るわけではないです。
体質やその時の体調などによっても左右されます。
最初にこれらの症状が出たからといって、自分には鍼灸は合っていないのかと思わず、体がより良い方向にかたむいていると思っていただけると良いです。